競馬で「勝つ」ための予想法を模索する際、最も手っ取り早い方法は、すでに結果を出している「勝者」の理論を学ぶことでしょう。 今回、私たちが分析対象とするのは、お笑いトリオ「インスタントジョンソン」のじゃい氏です。 彼は、芸人としての活動の傍ら、競馬で数々の高額配当を的中させており、その実績はプロの馬券師顔負けです。 特に2022年にWIN5で叩き出した9370万円という衝撃的な的中は、競馬ファンの度肝を抜きました。一見すると「運が良いだけの穴党」に見えるかもしれませんが、その裏には緻密な計算と、常人離れしたメンタルに支えられた独自の競馬哲学が存在します。 今回は、じゃい氏の予想方法の核心に迫り、私たちが自身の予想に取り入れるべきエッセンスを徹底分析します。 じゃい流予想法を単なる「高配当狙い」だけで見てしまう前に整理したいポイント 多くの競馬ファンは、「どの馬が勝つ確率が高いか(的中率)」を重視して馬券を選びがちです。しかし、 今回に限って言えば 、じゃい氏の理論はその対極にあると言えます。彼の予想の根幹にあるのは「期待値」という考え方です。 彼は「10回に1回しか来ない馬でも、オッズが20倍つくなら迷わず買う」というスタンスを貫いています。 つまり、的中する確率そのものよりも、「的中した時のリターンが、その発生確率に見合っているか(あるいはそれ以上か)」を最優先に考えているのです。 これは、多くの人が陥りがちな「人気馬=安心だから買う」という思考とは一線を画す、非常に冷静で論理的な投資家のアプローチです。 彼は、オッズという「他者の評価の集合体」と、自分が冷静に弾き出した「実際の可能性」との間に生じる歪みを見つけ出し、そこに資金を投じているのです。 じゃい氏の予想を支える公式・報道で確認できる主要データと実績 衝撃の高額的中実績 2022年8月: WIN5で自己最高額となる93,706,710円的中 2014年1月: WIN5で44,329,120円的中 2012年12月: WIN5で37,752,700円的中 2020年12月: 川崎競馬トリプル馬単で64,106,465円的中 2024年1月: 3連単で93万円超えの的中をSNSで報告 予想スタイルの特徴と具体的なアプローチ 徹底した期待値の追求: 前述の通り、的中率よりも回収率を絶対的な指標とする。人気馬であっても期待値が低いと判断すれば容赦なく切り捨てる。 「線」で見る長期的な視点: 1つのレース(点)での勝ち負けに一喜一憂せず、長期的なトータル(線)でプラス収支を目指す。そのため、一時的な連敗も想定内として受け入れる強靭なメンタルを持つ。 WIN5での戦略的・大胆な買い方: 点数を絞らない覚悟: 狙いを定めたWIN5では、数百点単位の多点買いも辞さない。例えば2014年の4432万円的中時は630点、2022年の9370万円的中時は1260点購入したとされており、1回の勝負に10万円単位の資金を投入する覚悟を持っている。 配当妙味の追求: WIN5では、必ずどこかのレースで人気薄の馬を買い目に入れる。人気馬だけで決着した場合の低配当は狙わず、的中者が少なくなるような「荒れる」組み合わせを意図的に狙う。キャリーオーバー発生時などは、期待値がさらに高まるため積極的に勝負に出る。 じゃい氏の分析から見えてくる注意点と次の見方 ・ 誤解の解体: 「じゃい氏の真似をすれば誰でも簡単に億万長者になれる」という安易な考えは非常に危険です。彼の理論を実践するには、期待値を正確に見抜く高度な分析力はもちろんのこと、何十回と外れても次のチャンスで特大ホームランを狙い続けられる強靭な精神力、そしてそれを支える潤沢な資金力が必要不可欠です。表面的な買い目だけを模倣しても、決して同じ結果は得られません。 ・ 未来への視点: 彼のスタイルから私たちが学ぶべき最大の教訓は、「世間の評価(オッズ)を鵜呑みにせず、自分だけの確固たる基準(期待値)を持って馬券と向き合うこと」の重要性です。自分なりの「期待値」を見つける訓練こそが、脱・負け組への第一歩となるでしょう。 補足: 期待値: ある試行を行ったときに得られる値の平均値。競馬においては、簡易的に「的中確率 × オッズ」で考えられることが多い。この値が1を超えれば、理論上は長期的に見てプラスになるとされる。 WIN5: JRAが指定する5つのレースすべての1着馬を当てる馬券。的中難易度は非常に高いが、最高で6億円(キャリーオーバー発生時)という超高額配当が魅力。